注文の多いスタジオ


宮沢賢治『注文の多い料理店』に描かれた、「捕食する者」「捕食される者」の関係を、「撮影する者」と「撮影される者」に置き換えたスタジオポートレート。カメラマンがモデルに様々な注文をつけ、モデルがそれに応じていくことで、モデルが新たな自己像を獲得するまでをドキュメントした。

ーーーーー モデルへの注文 ーーーーー

1.4×5で撮影します。私の注文したボーズで写ってください。

2.あなた自身が写りたいように自己演出して、セルフィーを撮ってください。

3.21秒間シャッターを開け、長時間露光します。その間、出来るだけ動かないでください。

4.タイマーを2秒に設定します。カメラのシャッターを押し、5m走って写真に写ってください。

5.1秒間に1回、連続で21カット撮影します。カメラの前でパフォーマンスをするかは自由です。

6.一緒に写真にプリクラっぽく写ってくれる人を探し、ラクガキする前提でポーズしてください。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー