Q大宮図書館 social this dance


『さいたま国際芸術祭2020』の会場となった旧大宮図書館は、コミュニティスペースとして運営されている。蔵書は1冊もない。図書館に残った空っぽの古い本棚に、「さいたまで遊ぶ方法」を貸し出す貸出しカードを並べ、その横に実際に、さいたまを多様に解釈して遊んだドキュメントを展示した。

当初は「他者と共有していると思っている日常における異常を鑑賞し、楽しむ」ために企画された参加型のプロジェクトだったが、芸術祭が開催延期となり、ソーシャルディスタンスを守るという方針を受け、むしろ「異常事態において、他者と共有したい”ふつう”や”日常” の姿」についてひとりで思い巡らせるアーカイヴとなった。